1954-03-12 第19回国会 衆議院 大蔵委員会 第21号
たぬじやないかという御趣旨であろうかと思いますが、確かに金利が上りましたからそれで貸出しがとまるというふうに、日本においては、ほかのたとえばイギリスとかアメリカのようなノーマルな経済状況にある国のように、金利政策が十分力を発揮し得る状態にないということは、私どもも承知いたしておりますが、やはりそういう場合にでも、金利が逆ざやになつておるときの方が、そうでないときに比べますと、銀行としても日銀への借入れ依存
たぬじやないかという御趣旨であろうかと思いますが、確かに金利が上りましたからそれで貸出しがとまるというふうに、日本においては、ほかのたとえばイギリスとかアメリカのようなノーマルな経済状況にある国のように、金利政策が十分力を発揮し得る状態にないということは、私どもも承知いたしておりますが、やはりそういう場合にでも、金利が逆ざやになつておるときの方が、そうでないときに比べますと、銀行としても日銀への借入れ依存
今日、わが国の産業にとつて国際競争力を充実するためには、生産コストの低下をはかることが緊要であり、金融機関においても、その公共的使命に徹し、率先経営の合理化と資金量の増大に努め、過度の田本銀行借入れ依存の傾向を脱却し、進んで貸出し金利の引下げを可能ならしめ、もつて産業界の要請にこたえ得るよう格段の努力を払われたいのであります。
民間金融機関においても、このような事情を考慮して、今後貯蓄の増強をさらに一段と促進し、公社債券、社債等の円滑な消化をはかるとともに、過度の日本銀行借入れ依存の傾向を脱却するよう努力せられたいのであります。また、資金の融通にあたつては、極力不要不急の資金を抑制し、緊要資金の確保に努め、基幹産業に重点を置いて経済基盤の培養、産業の合理化等に必要な資金の供給に特に配意されたいのであります。
(拍手) それから最後に、企業資本の借入れ依存主義から、自己資本を賄う主義の方への移行の問題についてのお話がありましたが、大蔵大臣も無論御承知だと思いますが、第一次大戦後のヨーロッパの各國で、インフレが非常に起きました場合に、ドイツ、フランス、ベルギー、チエコスロバキヤ等で、いずれも企業の経理上及び税法上、インフレによる貨幣價値低落に伴つて特殊な措置が講ぜられておるのであります。
言葉を換えて申しますならば、株式の大衆消化といつたようなことが今後の日本経済の民主化の上に要請せられておりまする関係上、株式の消化を促進させ、又一般大衆にこれが投資の対象となるようにする必要の上から見まして、又企業体自体の上から見ても、新資金の調達というものが從來のように金融関係からの借入れ依存ということを改めまして、成るべく自己資本によつてこれを賄う、こういう方針に変りますとすれば、やはり新資本の